強盗にあった友達の話を聞いてきた(こちらの雑言id:oozeki:20050125)
訓練はもちろんしてたしいざという時のことも色々脳内では考えていたけどやはり実際にあうと足がすくみ何も出来ずただただ怖かっただけと言う。



その時はほんと突然きた
「強盗だ」
強盗は突然、そして冷静に声を荒げることもなく一言発した。
突然の言葉に何を言ってるのか分からずポーッと声を発したほうを振りかえるとそこには帽子にサングラス黒いジャケットの男が20歳ぐらいの女性を後ろから羽交い締めにし首元にはマグロをさばく時のような長く細い包丁があてがわれていた。
一瞬訓練かとも思ったが空気が違うことをすぐ教えてくれた。
しばし店内みな動けなかったが犯人の「この鞄に金を入れろ」の言葉にいっせいに動き出しす
店内にいた客は3人いたがひとりは人質、出口に近かった人はすぐさま逃げ出す、もう一人はまだ動けずにいる。
強盗は他の客の動きにはいもかえさず局員の動きに注視している。
「警察呼ぶボタン押すんじゃねぇゾ」声が飛ぶ
しかし横目で見た局長と先輩はすでにボタンを押していた。GJ!
基本的に郵便局は強盗等に襲われた時人命優先、お金は素直に渡していいことになっている。
警察への連絡すでに済んでいるのだからあとは駆け付けて来るまでの時間稼ぎをしなくてなならない
局長は鞄の中にまず千円札からいれだす
「千円なんていい、万札いれろ!」
すぐさま強盗から野次が飛ぶ
手元にある万札を詰めに鞄を返そうとする
「それだけじゃねぇだろう!?もっといれろや!」といい包丁を2、3度揺らす
それを見て思わず近くにあった100万円を局長の方へ渡してしまう。
「鞄よこせ」
恐る恐る強盗に近づきカウンターに鞄を置く
それをひったくると人質を引きずって外に出ていく強盗。
見えなくなった瞬間、感情が爆発したかのように訓練通りカラーボールを取りだし強盗を追いかけ始める局員3人
外に出ると強盗は人質を開放し車で逃げだそうとしていた
人質が開放されたとなれば怖いものはないとばかりに今まで姿すら見えなかった蛮勇がもかげる。
一斉にカラーボール投げつける、そして急いで逃げていく強盗
しかしカラーボールは車に命中し色がついている、逃げても捕まるはず!
興奮している横でうずくまって泣いている女性、はっと我に帰り女性を介抱しようと群がる3人
そうしているうちに突然けたたましく鳴り響いてきた何台ものパトカーのサイレン、そして猛然と通り過ぎていく。
一台が近くに止まる。
永遠とも思えた時間が終わる、監視カメラの記録から犯行時間は2〜3分ぐらいの出来事だったことがわかるのはまだ先のこと



その後、強盗は1キロほど先で車を乗り捨て逃走
車は盗難車で犯行の15分ほど前に盗まれたものだった
犯人は今だつかまらず
友達もまだ残務処理に追われている
決め手となるはずの監視カメラは写してる位置が悪かったらしく犯人の顔が写っていなかった
モンタージュ制作もほんと人の記憶とは曖昧で人によって30代60代と変わっていてさらに口にマスクをしていたしていないですらもめる始末らしい
早く捕まってほしいものだ。・・・・・・・などとしおらしく書いたが他人事なので実はドキドキワクワクしてるw