亡国のイージス

★★★★☆
海上自衛隊イージス艦いそかぜ』の副艦長宮津弘隆二等海佐寺尾聰)は、東京湾沖で訓練航海中に某国対日工作員のヨンファ(中井貴一)と共謀し、『いそかぜ』を乗っ取った。乗組員を強制退艦させ、日本政府に宣言をする。
彼らの手にはわずか1リットルで東京を壊滅させる事が出来る特殊兵器『GUSOH(グソー)』があり、日本政府に対し、彼らが出した要求が飲めない場合都心にミサイルを撃ち込むという。
防衛庁情報局の渥美大輔(佐藤浩一)らが事態解決に乗り出すが、最新鋭の防空システムを持つ『いそかぜ』の前になす術が無かった。
そんな中、艦の構造を誰よりも知る先任伍長の仙石恒史(真田広之)は、『いそかぜ』を取り戻すべく1人艦へと引き返して行った。


この2005年、福井晴敏作品の映画化が続きその最後を飾る作品
3作品とも見せてもらったんですがどれもレベルが高く日本の娯楽映画のレベルが上がったように感じさせてくれた。このレベルが続くならもっともっと日本映画を見ていきたいと思えてくる
この亡国のイージス、B級アクション映画に成り下がらずまた気持ち悪い反戦映画(キャシャーンみたいなの(-。-)ボソッ)にもならずなかなかのエンターテインメント性を見せてくれた(ザ・ロックに似てるは禁句でw
まさに日本だけが抱える戦争と平和の問題、自衛のための戦力、国と愛国心、と近年そのあり方を議論させてる問題たちをを見事にテーマとして乗せ見終わった人たちに「あなたはどう考えますか?」と語りかけてる
俳優たちもはまり役ばかりで熱の入ったいい演技でした、そして真田広之を決して都合のいいヒーローにしなかったのもいい
原作を読んでいた訳ではないので最初専門用語ばしばし、登場人物の関係がまったくわからないなどで非常に混乱したんですがとりあえずCMや予告で中井貴一が悪役とだけはわかってたおかげでなんとかついていけました^^;しかしあの女兵士は出す意味があったんでしょうか?海の中で突然キスシーンがあったりで???です、あと寺尾聡の役に人の反乱理由が弱い気がした、あれじゃただの私怨にしか見えない、そうなるとそれに付き従ってきた部下たちも信念も安く見えてしまった。あとあの国じゃなくてはっきり北朝鮮って言えよw
最後にあの手旗信号は笑ってしまった

海上自衛隊の協力などやっと日本の映画もリアリティのあるものを作れる様になってきてこれからに希望が持てます(あとは東京23区内での派手なアクションが出来るようになれば・・・